伝えたいこと


旧大内邸には、八十年間引き継がれた糠床があります。
一日一日混ぜるその営み。それは、先人の知恵と精神の受け渡しに他なりません。
地にあるものを、地の人が守る。
ごく当たり前で大切なことが、ここ旧大内邸では日々続いています。


大根は大根以上になってはいけない。素材の良さを引き出すけれど、過剰な調味は施さない。
旧大内邸の料理に対する考えを簡潔に表した言葉です。
地域で採れる食材の地力を損なうことなく、最も良いかたちでお出しする料理。
そこには、当地の四季が込められています。


自然豊かな里山である立花町。山川草木が季節の移ろいの中で、表情を変えていきます。
鳥が鳴き、沢音が聞こえ、花が咲き、実がなります。
恵みは料理となり、室内のしつらいとなります。
食を創り、花を活け、風を招いて、旧大内邸のもてなしは始まります。