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Posted on 2018-08-21
「東南アジアの山岳民族衣装展」手仕事に込められた思い

今回の展示では、タイ、ラオス、ベトナムをはじめとした、
東南アジアの国境山岳民族の衣装を展示しています。

ミャオ族(南東部)においては、
藍染の布を「ピカピカ」に光らせる技術があります。
地域に寄って技法は異なりますが、
水牛の皮を煮出した汁に浸したり、玉子(卵白)や豚の血を塗ったり、
いぶしたり、たたいたり、ローラーで磨いたりして、この艶を出すそうです。
布で皮革を再現したような触感があり、
光沢ある布をまとうことで独特の力を得られるかのような、化学繊維には出せない存在感があります。

ヤオ族は抜群のデザインセンス。
ボリューム感のある真っ赤な襟巻きを大胆にまといます。

モン族は刺繍の名人。クロスステッチなどの技法を組み合わせ
文様に意味を込めながら刺繍します。

美しい色彩、精緻な刺繍。文化と共にあるデザイン。
しかし、これらの技術が近代化の波と共に変わりつつある現状もあります。
機械で織られた布を用いたり、
模様を刺繍ではなく「プリント」した土産物が出回ることも。

展示している民族衣装たちが語る声に耳を傾ければ、
現代の手仕事のあり方について考えさせられます。

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