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Posted on 2019-05-26
結霜(けっそう)ガラス

 盛夏の候はまだまだ先ですが、ひと足先に、涼しげなガラスのお話を。

 旧大内邸大広間は一面のガラス窓が特徴ですが、その窓枠の上下に、シダ植物のような、霜が降りたような、繊細な模様のガラスがはまっています。

 これは結霜(けっそう)ガラスと呼ばれるもの。
 板ガラスに膠(にかわ)を引き、それが乾燥する時に生じる強い収縮力を利用して、細かな模様を入れたものです。旧大内邸を訪れたお客様にその名を教えていただきました。大正時代によく作られていたようで、この大広間が作られた時代と丁度合致しています。
 偶然からこのようなデザインが生まれることは、面白いことです。

 涼しげなガラス越しに眺める夏の緑もまた格別です。旧大内邸にお越しの際は、ぜひ大広間でゆっくりお過ごしください。

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